Linuxカーネルってあまり気にしないのだが、Ubuntu とLinux Mint でのバージョンの違いには目がついた。
2021-01-22_14-25
バージョンとは、X.Y.Z-ab  の  X.Y  の部分のみのこと。
Ubuntu 5.8とLinux Mint 5.4

Ubuntu 系ディストリビューションLTS版は、昔は長期サポート版Linuxカーネルのバージョンは上げずに、がんばってセキュリティパッチを充て続けることで、リリース時点のカーネルバージョン X.Y のままエンドオブライフを迎えていたらしい。

今はUbuntuデスクトップ版ではHWEカーネルという手法をとっていて、半年毎リリースの先進Ubuntuで採用された新しいバージョンのカーネルは、LTS版でも順次採用して X.Y を更新していくとのこと。パッチが面倒になったのかしら?
2021-01-22_13-40
出典 https://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0278?page=1

両者のスタート時点では確かに、
Ubuntu 20.04.0 LTSは、4月リリース時はカーネル 5.4 だった。
Linux Mint 20.0 も、6月リリース時は同じカーネル 5.4 だった。
2021-01-22_05-54
出典 https://wiki.ubuntu.com/FocalFossa/ReleaseNotes/Ja#Ubuntu_.2BMMcwuTCvMMgwwzDX-

時は過ぎ、
Ubuntu 20.04.1LTSを見ると、hweで既に(Ubuntu 20.10の)カーネル 5.8 に上がってきている
2021-01-21_15-50

一方、Linux Mint 20.1 はカーネル 5.4 のまま。
(今回20.1 のリリースでは一時的なのか非hweを選択したようだ。19.3はhweだった)2021-01-21_15-33
その説明https://blog.linuxmint.com/?p=4077

  1. こんにちは、

    コメントのいくつかを編集しました。あなたは個人的になることなくあなたの主張をすることができます。礼儀正しく建設的なものにしてください。

    まず、正確にしましょう。20.02には最新のLTSカーネルが付属しています。HWEはLTSではなく、HWEです。また、5.4.0はAMDマシンで起動します。これまでのようにすべてではありませんが、大部分は起動します。それでは、なぜLTSにこだわったのかを説明しましょう。

    HWEはLTSよりもでこぼこした乗り物です。それはより危険であるだけでなく、任意の時間に、そして時にはプロプライエタリドライバーのサポートが利用できないときに、あるカーネルから別のカーネルに移動するシリーズでもあります。過去にUbuntuがこれを行っているのを見ましたが、HWEが5.11にジャンプしたとき、NVIDIA、Broadcomなどが初日の20.04リポジトリでそれをサポートするという保証はありません。 HWEでリリースすると、HWEが次のシリーズに移行したときに、ユーザーはカーネルの即時更新にさらされます。 HWEはパッケージ名の複雑さも増しますが、これは通常、アップストリームで適切に処理されます。

    肝心なのは、常に最新のオプションを出荷するように努めているわけではなく、大多数の人にとって最も効果的なものを出荷し、他の人が問題を簡単に回避できるようにすることです。Update Managerを使用すると、HWEのインストール後の切り替えが非常に簡単になり、EDGEを使用すると5.8を使用して簡単に起動できます。

    HWEが5.11で、プロプライエタリドライバーのサポートが20.04の5.11で機能する場合、EDGEisoを20.2コンテンツで再度更新します。

32Bit の方はというと、
Linux Mint 19.3 32Bit (Ubuntu18.04LTSベース)は、今でもhweでスタート 5.0 からカーネル 5.4 まで登ってきていた。
2021-01-22_12-50
2021-01-22_10-32
hwe-18.04のカーネル 5.4 とやら、Ubuntu 18.04LTSのことか?
ならば、サポートは2023年4月までと思っておいて良さそうだ。
カーネル 5.4 自体、オリジナルのLinux側の長期サポートリリース版とのこと。
2021-01-22_05-54
Linux Mint ではカーネルの情報がGUIで分かりやすい。アップデートマネージャー内にこのメニューがある。
スクリーンショット 2021-10-02 05-46-36

オリジナルのLinux側のエンドオブライフの見通し