お馴染みdistrowatch.comのランキングに異変を見た。
Pop OSがUbuntuの上に昇ってきた。ちょっと前までトップ10にも居なかったはずだ。

利用シェアではないにしてもこれは何かある。
PopOS何者ぞ?
まずは身辺調査
まとめると、
開発提供者はSystem76、米国コロラド州デンバーにあるBTOな老舗PC屋のようだ。
Ubuntu をカスタマイズした独自OS、Pop!_OSを載せて販売している模様。
その昔はUbuntuそのままプレインだったが、自社販売ハードウェアへの最適化のために独自OSに踏み切った。
すごいではないか。Windows でなく独自OSプレインで勝負しているなんて。

オフィスの一員にワンコを載せているところなんて、なんて懐が深いんだ。まさかZOOEYはオフィス駐在犬?、夜間警備員としてなんかで職員してたら面白い。

ちょっと気になる点
事業者なのでプライバシーポリシーの掲示はあるが、内容が簡略すぎて、OSとして大丈夫か?
では、System76独自OS、Pop!_OS とは、
Ubuntu GNOME のカスタマイズ版のようだ。アイルランドのZORIN OS CORE に通ずるタイプだ。
ヨーロッパのUbuntu にアメリカのPC屋がカスタマイズを加えたのがPop!_OS という出自になる。
小さなコミュニティのディストリビューターとは違い、身元が確かなことはLinuxOSの選択肢として私は重視する。
他と違うような特質もあるやに感じられる説明の数々。
例えば、キーボードショートカットをがっつり仕込んだとのshell。
また、標準でディスク暗号化でインストールされるともある。(Ubuntu はデフォルトでは暗号化なし)
例えば、キーボードショートカットをがっつり仕込んだとのshell。
また、標準でディスク暗号化でインストールされるともある。(Ubuntu はデフォルトでは暗号化なし)
チャラい名前や壁紙とは裏腹でプロフェッショナルなカスタマイズ感ある印象をもった。
自社のハードウェアにプレインするからには、手抜きご法度な上出来になっているのではないかこれ?
Pop!_OS 20.10 をライブUSB起動で試用
isoダウンロード
ムム、NVIDIAは別のインストーラーなのか。こんなん初めて。BTOな老舗PC屋ならでは。
ドライバーは自前なのか?プロプライエタリなのか?
もしプロプライエタリならばライセンス上の再頒布等はどうなっているのだろうか?
至ってGNOMEデスクトップ。シンプルの極み。
このGNOMEはUbuntuのそれより純正に近いので、左縦のドックは画面左上のアクティビティを開いたら現れる。ドックを外に出すGNOME拡張機能Dash to Dock を追加したくなる。(後日追記 デスクトップ環境もGNOMEフォークで独自製作中とのこと)
独自のコントロールアプレット。独自機能とやらのTile Windows をオンにしてみる。オフのままではUbuntu GNOMEと大差ない。

オートタイリング。
アプリを起動する度にサイズ調整されたウインドウが自動で整列して配置される。せっせせっせなタイル貼りがAIチックで何かのシステムコンソールを見ているようだ。大画面デスクトップPCでより面白い。
Ubuntu系なのに、Linux Mint のようにSnap反乱軍の一員か?、とすると、反乱軍2個師団が Ubuntu の上に来てしまったことになる。


もしや独自Deb版パッケージか?、Linux Mint がこれからやろうとしている。
Snap版ChromiumはSnapの仕様に足を引っ張られて、起動が異様に遅いと不評中につき。

それでもPop!_OS でもSnapコマンドインストールでなら、その遅いSnap版Chromium は利用はされているようだ。
GNOME拡張機能、当然カスタマイズのためのPop独自のが入ってきている。
distrowatch.comのランキング上昇の理由はなんだ?
仮説①タイル貼り職人の仕事ぶりがより改善されたこと
仮説②アンチSnapパッケージなUbuntu GNOME であること(Deb版Chromium も利用できること)
仮説③グラボ別 isoインストーラーなどグラフィック上の工夫あれこれ(これは前からそのようだ)
仮説④デフォルトでディスクの暗号化(これも前からそのようだ)
仮説⑤公称要求メモリーが2GBと今だ控えめなこと(Ubuntu は20.04で推奨4GBになった)
仮説⑥オフラインでもOSアップデート機能(PopOS 20.04で搭載された機能とのこと)
仮説⑦System76 のハードウェアでバカ売れた製品がでたのか?
仮設⑧インストーラーではユーザー情報の登録は、再起動後なのでインストール作業を代行できるため?
仮説⑨作為的投票アクセス
②が有力か?
なぜなら、②はつまり「人気のLinux Mint な、でもUbuntu GNOME」、と同じ意味になるからだ。
③か?
世の中、そんなにCPU外グラボ搭載PCが増えているのか?
結局、人気理由の核心はわからん。
でも、御主、ただ者ではない感じがする。
Snapの名誉奪還活動も始まっているようだ。
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