ITリテラシーを少し広げたいと思いたち、LinuxのOSに触れるようになった。
過程も残してみようとこのブログを始める。

また、あわせて私の親父向けのLinuxOSをつくる過程も記録してゆこうと思う。

実家パソコンあるあるだと思うが、当家もしかり、帰省する度に親父のWindowsパソコンのウイルスやアドウエアを除去するのが恒例だ。
セキュリティーソフトは一応入ってはいるが、偽ウイルス対策ソフトや余計なクリーナーソフトがはびこっている。自動起動アプリにも怪しいものが並んでいる。ウインドウを閉じる × ボタンが外人の顔になっていたのは気持ち悪いのなんの。
何がおきたか想像がつく。
親父はパソコンを触りはするが、IT弱者である。OSのことをハード、筐体のことをCPUと呼ぶ。判断力も衰えてきている。

こんな実家では個人情報漏れやフィッシング詐欺、新手のネット版オレオレ詐欺など実害が心配だ。
新たに対策をしておかないとと思い、最新セキュリティーソフトなど調べたが、そもそも偽ウイルス対策メッセージに騙される人に、「最新のを入れておいたからもう安心だよ」と言えるのだろうか?
その後も「危険を検知しました!  今すぐここをクリックして修復を!」などとでたら「お! さすが最新だ」などと疑いもなくクリック、新しい偽ウイルス対策ソフトを歓迎してしまう姿が目に浮かぶ。「今すぐお電話を!」で最新セキュリティーソフトのコールセンターと信じ込んで電話し、無用なサポート料金を請求でもされたら…
そもそもセキュリティーソフトなど不要なほどITリテラシーある人が、念の為に導入する製品に思えてきた。

一方私は最近、LinuxのOSに触れているところだ。やっとWindowsとの違いや特性などが見えてきた段階の初心者。セキュリティー意識のほうは人並みだと自負するが、Linuxには対策ソフトは入れていない。はじめは探してもみたが、製品は確かに乏しい。市場ニーズは本当に限られているようだ。
あっても更新が止まったフリーソフト。しかもLinuxのOSに入れて、Windowsをターゲットとするウイルスをチェックするというのだ。LinuxのOSはWindowsより安全だと言われるのはこういうことか。

ならば、親父のパソコンのOSをLinuxのOSにしたら、Windowsよりリスクは減るのではないか?
自然な発想なのでネット上で検索してみると、意見は大別2つ。
1.ご年配にLinuxはハードルが高い
2.後々面倒みれるのであれば…
肯定的見解は見当たらない。
Linuxのユーザーシェアのそのまた小さいユーザーシェアで大丈夫か。

しかし、逆に面白いのではないか?
LinuxのOSはカスタマイズ自在であることはわかってきた。
その「面倒」を緩和するカスタマイズを先に散りばめれば、安全でご年配に使いやすいパソコンOSに仕立てることができるのではないか? あのらくらくスマートフォンのように。
また、自分のLinuxの知識を広げる動機づけにもなりそうだ。

かくして、Linux を勉強しながら、私の親父向けのLinuxOSをつくってみようと思うに至る。
「つくる」と言っても既存のもののカスタマイズ集に過ぎないが、ひいてはご年配一般向けLinuxOSのすすめともなれば望外だ。


vegam57



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