ITリテラシーを少し広げたいと思いたち、LinuxのOSに慣れ親しんでゆこうと思う。
それ用のPCを中古で用意した。
これにLinuxを入れて、しばらく使ってみようと思う。

LinuxのOSはいろいろと無料で公開されている。ありがたいかぎりだ。
ただ、用意したPCのCPUが32bitだったので、OSも32bit版を選ばなければならない。
32bitで使えるものは徐々に減ってきているようだ。
定番との純正ubuntuは公式ホームページではもはや64bit版しか公開されていないではないか。

それでもまだ32bitで使えるものは生き残っている
  • 32bit版でもあと2、3年はセキュリティーアップデートなどのサポートが期待できるか
  • 開発元の活動は今後も精力的に続きそうか(公式ホームページから受ける印象)
などの情報を集めながら実際にいろいろ試用してみた
USBメモリーから試用起動し、それぞれの個性を見せてもらう。
なるほど、LinuxのOS選びは楽しいものだった。

以下、選択過程の雑感。

Xubuntu ver.18.04.3
今でも32bit版もあるubuntu公式フレーバー。純正ubuntuに別の「風味」を加えたシリーズのことを「フレーバー」と呼ぶらしい。
32bit版のサポートは21年4月で終了とのこと。
今から32bit版でLinuxに慣れるのが目的ならば最適かと感ずるも、OSデフォルトの設定でタスクバー(Linuxではパネルと呼ぶらしい)が画面上部にあるのが残念。これも含めて慣れるべきか。設定で下にもできるだろうが、最初はOSデフォルトの設定(設計思想)で使いたい。

Lubuntu  ver.18.04.3
同じく今でも32bit版もあるubuntu公式フレーバー。装飾を控えて公式フレーバー中、最軽量が追求されている。ならば末永く軽量32bitを追求してほしいところだが、このLubuntuも32bit版のサポートは21年4月で終了とのこと。内蔵ストレージで常用するにはもう少し最新OSを使っているという見栄えもほしいところだ。

Peppermint ver.10
何やら「Ice」という独自機能でアプリをWEBアプリで代用できるのが特長のようだ。
他とは違う印象を得る派手な色合いは個性的な姿勢を感じ、応援したくもなる。ただ、内蔵ストレージで常用するには私の年齢にはもはや似合わない。

Kona Linux ver.5.0
日本製とのこと。公式ホームページであるGoogleDriveの公開ページでは、翻訳ではないまさに日本語の資料で解説されており感動する。
開発元は個人なのだろうか。日本人として応援もしたくこれにしたいが、この低スペックPCとの折り合いがつかない。

Zorin OS Lite ver.12.4
公式ホームページはパソコンメーカーのようなページだ。ベースは商用のようだが、無料版に32bit版もあるLiteというエディションがある。Coreという64bit版は19年6月にver.15にアップデートされたようだが、Liteはまだ「Zorin OS 15 Lite coming soon」のまま。後手に回っている印象を受ける。サポート期限についての記載が探しだせない。OS自体は無難できれいな印象。

Voyager ver.18.04.2
Linuxに慣れるのが目的だが、macOSの操作感にも慣れさせてくれそうなOSだ。
楽しくて私はPC作業に集中できない。

Linux Mint ver.19.2
無難で面白くはないが、試した中では最もWindowsに近い操作感。これではWindowsと同じでLinuxに慣れるとの私の本来の目的から外れる。がしかし、公式ホームページのダウンロードページにサポートが2023年4月までとあるのが目に止まった。ubuntu公式フレーバー32bit版のサポート期限は2021年4月。Linux Mint32bit版は公式フレーバーより2年も長くサポートいただけるというのか?それとも結局、公式フレーバーと同時に打ち切られることになるのか?今から一番長く使える32bitになる可能性がある。


内蔵ストレージにはLinux Mintを入れた。
Linuxを中核にもつOSは「Linuxディストリビューション」と呼ぶらしい。
各ディストリビューションそれぞれ甲乙付け難く、無料にしてどれも素晴らしい出来栄えだった。
Linux Mintにした理由も32bit版のサポート期限が一番長くなる可能性ぐらいだ。
また、選択過程でそれぞれの所作が基本は同じであることを確認できたことは有意義だった。
おかげさまでどのディストリビューションでも迷いなし、とのささやかな自信が持てた。

これから当面、LinuxのOSの手始めを日記してゆこうと思う。




高齢者 Linux