通信速度が遅かったその昔は、ダウンロード自体や媒体への書き込みが面倒で、
雑誌付録のDVDを使ったり、ヤフオクなどでインストール用DVDを探したりしたものだ。
インストール用isoファイル自体のサイズは、22.04LTSで、3.4GBにも膨れた。

私のノートPCはDVD搭載が常識だった10年以上前のもの。


でも、最近のノートPCはDVDドライブ非搭載が一般的になった。
しからば、雑誌付録のDVDメディアは風前の灯火にあるのだろうか?

最近の実情はどうなのか...とアマゾンを検索してみたら、Ubuntu 22.04LTSのDVDを付録する雑誌もまだ発刊があった。


ヤフオクでも「Ubuntu インストールROM」なんかで検索すると、売っている人がヒットしたりする。
再頒布も権利フリーなOSSの世界ならでは。雑誌より当然安価。


Ubuntu22.04LTSのメモリー推奨要件は4GBだが、
これってストレージへのインストール後、実際に使用運用する場合の推奨要件。
インストール後は起動後、使用中メモリーは1GB+使用中キャッシュメモリーも1GB、合計約2GB。
残り2GBの空き内でブラウザなどのアプリを使うことになる。

一方、
isoメディアでのライブ起動では、
メモリーは起動直後から空きがほとんどない状態(物理メモリー4GBマシンで)
「お試し起動」の方が逆に多くのメモリーを要する印象。
isoファイルのファイルサイズどころの話ではなく、もっと大きくとられ重いのです。
メモリー展開の原理がそもそも相違しているのでしょうね。

isoメディア媒体がDVDならば、ディスクからの読み出し速度の関係に加え、
fsチェックやそのメモリー展開の負荷で起動は30分も待つ。
Ubuntu 22.04LTSのリリースノートにも記載があり、既知の実情だ。https://wiki.ubuntu.com/JammyJellyfish/ReleaseNotes/Ja#A.2BZeJ35TBuVU.2BYTA-
BIOSまたはUEFIシステムで光学メディア(DVD)から起動した場合、Ubuntuデスクトップイメージの起動が非常に遅くなることがあります(最大30分かかります)。これは、インストールメディアに対して実行する整合性チェッカーが原因です。回避策("fsck.mode=skip"の設定)は関連するバグに記載されています。
雑誌付録で起動に30分もかかってしまっては、苦情を誘発してしまうだろう。
雑誌によっては、付録DVDの起動を速くする工夫を公開しているところもあったりする。

さてもさても、コスト高なUSBメモリーメディアが付録になる日は来るのか?