Linuxディストリビューションにメジャーアップグレードがリリースされたら、
私はクリーンインストールするようにしている。安定運用の秘訣。
でも設定等やり直しはいつも面倒至極。

Linux Mint はそのメジャーアップデート時であっても、そのままアップグレードさせるGUIツールを開発中。

今までも、apt-get dist-upgrade はサポートされていなかったと思うので、公式な新ツールは待望物。

ちょうど LMDE4 を LMDE5 にする必要があったので、
Beta版ながらそのツールを使ってバージョンを上げてみた。Beta版で不具合あればTimeshiftで戻せばいい。
はたしてWindowsのアップグレードのように設定等やり直しは不要か?
LMDE4のサポート期限は、
LMDE 4 “Debbie” will reach EOL in August 2022.
https://blog.linuxmint.com/?p=4293

LMDE4にて。
まずは端末からアップグレードツールをインストール
apt update
apt install mintupgrade
起動も端末から実行とのこと。
sudo mintupgrade
GUI画面が起動してくる。
Screenshot from 2022-04-19 06-20-28

途中いろんなチェックプロセスがはいる。細かい事は気にするな。
Screenshot from 2022-04-19 06-33-36

完了までHDDで1時間程を要した。所要時間はクリーンインストールの方が早いが...
スクリーンショット 2022-04-19 08-10-19

このツールでは設定も引き継がれてLMDE5 に出来上がった模様。
スクリーンショット 2022-04-19 08-14-17

終わったらツールを削除しておく。
apt remove mintupgrade

媒体を用意する必要があるクリーンインストールが面倒なときにこれ良し。
ますます初心者に優しいディストリビューションになった感じ。
Linux Mint 20.x から22.xへのメジャーアップグレード時にも活躍しそう。

ポイントリリースのときは別手法。こんなかんじ。共通化が待たれる。